About JIN-AI仁愛について

校長挨拶

仁愛女子高等学校 校長 禿了真

仁愛女子高等学校

校長 禿了真とく りょうしん

 現代社会は、AIで答えが手に入り、スマホで何でも分かる便利さの反面、人との直接の対話や、感情のやりとりが減りつつあります。その結果、気づかないうちに現実でのつながりが薄れ、“情報や物は溢れているが、心は孤独で生きづらい”といった状況に陥りやすくなっているように感じられます。つながり感の喪失から、その寂しさを紛らわすために何かにすがりつこうとします。そして自分の生き方の軸となる依りどころがないと、ますます不安になり、更には自分以外のことはどうでも良い、自分さえ良ければ良いという〝自分中心の生き方〟に走ることさえあります。自我執着に陥りがちな今だからこそ、自分自身を見つめ直し、自分本位になっていないか、という問いを持ち続けることが“本当に生きる”上で大切になってくると思います。
 そのため、私は本校の建学の精神である『仁愛兼済』の精神がますます大切になってきていることを強く感じています。『仁愛兼済』とは『仁と愛を兼ねて済う』という意味で、『仁』は「二人」という文字が示すように、人間はひとりでは生きていけないという支え合う人間関係を、『愛』は人間だけにとどまらず、すべての生命に向けられた敬愛の心を表し、あわせて「相手を思いやる心」を意味するものです。そして、『兼済』という言葉には、仁愛の自覚と感動から生まれる世のため人のために役立とうとする実践という意味が込められています。生徒一人ひとりが学校生活を通してこの『仁愛兼済』の精神に触れることで、自分本位ではなく、世のため、人のため〝うるわしい世をひらともしび〟となって頂きたい。
 「この学園を命の花園にしていきたい」という歴代校長の想いを受け継ぎ、校長として生徒一人ひとりが〝未来あすひらともしび〟として活躍して下さることをこころから念じています。