Special Contents座談会企画

女子視点でみるSNS時代の未来

日本では、政治や経済的な分野で女性のリーダーが少ないと言われています。
あなたが感じている問題や不安、または期待することを教えてください。

山口さん 男性に比べると女性のほうが賃金が低い気がします。それは男性は仕事、女性は家事をメインに生活しているからです。会社でも上の立場の人は男性が多いし、逆に女性の政治家が多いイメージはあまりないかも。

先生 男性が家事を手伝うというイメージはどう?
紺屋さん 女性のほうが出産や育児の責任があるので、どうしても仕事を休まなければいけないこともあると思う。そこに男女の差があるのかなと。女性は仕事で十分に活躍することが難しく、リーダーになる機会が減ってしまうと思います。
先生 これから女性のリーダーは増えていくと思うけど、自分も将来リーダーになって仕事していきたい?
山口さん 私は級長やソフトテニスの副部長などをしていました。なるべく自分から発言して、他の人が意見を言いやすい環境を作ったり、具体的な目標を立てたりしてきました。意見をまとめるのは大変なこともあったけど、やりがいはありました。
紺屋さん 私の場合は、今まで男の子がリーダーに立候補することが多くて、私は副リーダーをすることがほとんどでした。中学校の時は、人前で発言するのも恥ずかしくて、自分から前に出たい気持ちが少なかったと思う。

女性がリーダーシップをとりにくい社会に対して、高校生活の中で身につけておくことや準備しておくべきことは何だと思いますか?

山口さん 今もリーダーは男性がするべきというイメージがあるので、女性は自分から思っていることを発言する力を身につけることが大切。そして、リーダーシップを発揮するためにも、高校生のうちに級長や委員長などの経験を積んで、集団をまとめられる力をつけられたら良いと思う。でも、今は部活動が忙しくてなかなか行動ができないんです。それではダメだと思って、サポート役にまわってみんなに声かけをしています。最近は文化祭の準備でも、積極的にアイデアを出しています。
紺屋さん 1年生のときは前に出て発言することが苦手だったけど、2年生になってリーダーをやりたいという気持ちに変わって、文化祭の実行委員や応援団に立候補しました。発言しやすい環境だから、前向きになれました。

コースで学んだことや女子校生活の経験を、将来どんなふうに活かしたいですか?

山口さん 進学コースでは部活と学業を両立している生徒が多いです。私も部に所属していて平日はもちろん、土日も部活をしています。部活では上下関係があって、挨拶や態度、礼儀などで注意を受けたりもするけど、社会に出るために必要なことを学べていると思う。テスト週間では部活が休みなので、部活と勉強で生活にメリハリができてやる気がでます。これからも大学進学のために、上位の成績を維持できるように頑張りたいです。
紺屋さん 部活はダンス部に所属しているのですが、チーム全体で踊るものなので、みんなで助け合っています。いつも仲間とコミュニケーションをとっているので、協調性が身についてきた気がします。みんなで目標にむかって努力して、一体感を感じられたのも部活のおかげです。
先生 将来は具体的にやってみたいことや職業はある?
山口さん 女子校では自然体でいられるので、自分の意見を言えるようになり、自信が持てました。将来は就職した会社で、商品やその会社の良さを伝えられるようなプレゼンをしてみたい。女子校ではリーダーになった経験が多かったので、リーダー力を身につけて、社会人になってもその経験を活かしたいです。
紺屋さん 将来の仕事についてはまだ決まってないのですが、人と関わるような仕事をしたいです。それもみんなと楽しい高校生活を送れているからだと思う。だんだん人前で発表することにも抵抗がなくなって、自分が成長できたと実感しています。